どもです。Toiaです。
今回はデュエルマスターズにおいて間々使われる表現である「クソ」を取り上げようと思います。
クソとは
当該用語について、むかし日本語のセミナーを受けたことがあるtoiaがまとめます。セミナー自体は受けましたが日本語教師の資格を取るまでには至っていません。ちょっとした興味程度で、ほとんどそのときの記憶が残っていないことを先に記しておきます。ちなみに小学校の国語にあった品詞のテストは63点(平均80ぐらいかな)でした。国語できないですね。資格所有者のツッコミがこわいです。できれば見逃してもらえるとありがたいです。
クソku-so
おもに名詞、形容詞(クソい等)、副詞(クソ強い。え、ほんとに副詞表現?)、感嘆詞(くそ!)などで使用される。定型がないため、略語なのか別な品詞表現なのかの判断は意味内容による(クソいを例に取れば、「クソい動き」なのか「くそ強い」の略なのかが判別しにくい)。特に「い」の表現が厄介(クソいは公然と存在するのにクソくないは使用度が激減するため、並一般の変形詞ではなさそう)。
名詞としての意味は糞、つまりうんこやふんを指す。
形容詞としては理不尽を指すのだろうか。検証が待たれる。
副詞の場合は強調。それも常軌を逸した強調の度合いが高いか。
感嘆詞の場合は主に行為に関しての公開や相手の動きに対した悔悟と共に使われる場合が多い。連投がない(ゆえに不満の多い相手を揶揄するのに「クソクソ言ってるやつ」というのが存在する。この発言においてのクソは名詞の連続による強調だが実際揶揄されている本人は感嘆詞のクソを連呼している場合が多い)。
クソに対する社会的評価と別カテゴリでの使用
デュエルマスターズにおける「クソ」に対する許容は、公式がうんこちんちんを標榜するコロコロコミックの土壌にあって初めて成立しているといえる。他カテゴリにおけるクソは間違いなく罵倒表現であり、アルメドレールでディアブルジャンブな黒足のレベルにならないとスタイリッシュに使いこなせない(その場合のクソはうんこちんちんではないということをしっかりと説明する必要が別途生じる)。
普通に使えば間違いなく罵倒表現であり、聞いた他者を不快にするもので間違いない。特に女性が使用するとやたら声高に注意される傾向にあるが、これはハラスメントではない。男児に絶大な人気を誇るコロコロコミックの土壌形成によるところが大きいとうかがえる。クソは男女共通である。そこに差別は介在しえないだろう。
使わないか、あるいはよく見知った相手との会話時のみに限定して使うことを推奨する。普段から多用すると「クソクソ言ってるやつ」のレッテルを避けられない。
Toiaが好きな表現(注意されるのが嫌なので使うことはない)
「クソはどう料理してもクソ」…「意味がない」「考えても無駄」と同義
「クソの役にも立たない」…「役に立たない」の強調
「くそが」…(#^ω^)クソが!
クソに関するデュエルマスターズで起こりうる齟齬
ここがメインになります。日本語的説明読むのが面倒な方はこちらからどうぞ。なお、この項以降に取り上げる「クソ」はコロコロコミックの土壌が生み出したものであり否定すべき侮蔑表現ではないという前提になります。主張の要はクソはコロコロ産の素晴らしい表現のひとつであり、他の言葉と同様TPOに基づいた配慮の必要はあれど、それを踏まえれば使用を気にするべきでないというものです。ちなみに私はコロコロ今ほとんど読んでいません。
何がクソなのか
ここです。クソに対して何が強調されているか、その元がしっかりと明示されていない場合、クソは効力を失って独り歩きします。
何がクソなのか分かりやすい、ほとんど明示されている例
・手札五枚が全てシールドトリガー等の事故(手札がクソ)
・3ターン目の完全ロック(盤面がクソ)
・これまでの内容を全て否定するトップカードによるワンショット(試合内容がクソ)
・何も起こらない(デッキがクソ。トッキュー8でときどき発生する)
分かりやすそうでいて、どこがクソなのか明示されず誤解となりやすい例
・シールドトリガー発動不可状態において破られたシールドが全てシールドトリガーだった(どうみてもクソだが、発動不可そのものがクソなのかシールドトリガー発動不可タイミングでの自らの盾チェック運がクソだったのかそれとも両方なのか分からない)
・個別カードがクソ(カードメイキングがクソなのか能力面がクソなのかイラストが憎たらしく感じるからなのかそれとも全部なのか判別しにくい)
・突然負け(相手が使ったコンボやギミックがクソなのか相手を妨害できなかった自分がクソなのかそれとも感嘆詞のくそなのか理解できない場合が多い)
問題が発生するのはこの誤解となりやすい例のほうです。特に第三者の突然負けについて考えていこうと思います。
場合によっては剣呑な雰囲気を生みかねない状態のクソですが、適正なクソ箇所の指摘と共通の認識があれば険悪な状態を回避できると考えます。
まず、
・対戦相手がクソを許容する相手なのかという判断
が必要になります。Toiaによる個人的な経験則ですが、SNSやインターネット上の書き込みで自らの構築デッキを「クソ」と連呼するプレイヤーは実際にクソと言われると傷つきやすい傾向にあります。誇張されたクソの詰め込みは「自らのデッキを他者に否定される前に予め張っておく予防線」という意味合いを持っているからです。実際の対戦においてクソを連呼しつつ画面上でもクソを連呼する方はこれに当てはまりません(ネット上のペルソナと本人の人格が一致しているだけであり、きわめてネットへ順応しているといえます。頭のネジが吹っ飛んだ人と常識人は紙一重理論ですね。自分でも書いてて意味が分かりません)。
次に、
・何がクソだったのかという共通認識の作成
が必須です。コンボがクソだったと称賛したいのに、相手にカードチョイスそのものがクソだったと受け取られてしまえばそれはコミュニケーションの失敗になってしまいます。あまり固有のカード名を出したくない(ここまで個別のカード名無し)ですが敢えて例を挙げればベイBジャック隆盛期によくみられた現象でした。ちなみに私はベイBジャックを使用しなかったですがジャックを使用したデッキとの対戦がたのしかったので、殿堂入りが残念でなりません。殿堂入りカードがこれからも多く発生しないことを祈るばかりです。
最後に、
・クソを共有し次の対戦に活かすプラス方向のコミュニケーション
を行ってクソトークが終了になります。最後をプラス方向のコミュニケーションにすることでクソという言葉そのものが持っている共有認識としてのマイナス効果を打ち消し、雰囲気を改善します。
おわりに…他媒体での使用に対する注意
本記事におけるクソの用例は全てデュエルマスターズにおけるものであり、他媒体での同様な理由による使用はまったくもっておすすめできません。コロコロコミックの土壌ではないクソがたくさん存在します。ユーザーからのクソを吸い上げて「アップデート」という形で昇華させる媒体、クソそのものがカード化するもの、クソを許容し理解することでどれだけそれを回避し戦うかを生業とするクソ…etc
そのすべてが異なるクソであり、同様に罵倒表現としてのクソも無数に存在します。
良識とエンターテイメントの範疇は実に見極めにくく不明瞭、かつ不親切ですが、コロコロコミックのように良識とエンターテイメントを両立させてたのしいデュエマライフを送っていきたいところです。
ではまた。
これでも、行間とか空けずクソ真面目に書いたつもりです。ここまで読んでいただきありがとうございました。どうでもいいですが私は空軍パワーシュートが好きです。語感とか、ゾロサン連繫なところとか。